平和講演会:高校生サークルが企画 イラク人医師招き−−あす会津若松 /福島

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 ◇「戦争の実態を知り、できること探りたい」
 イラク戦争を経験したイラク人医師・モハメッド・シャキルさんの講演会が10日、会津若松市の若松栄町教会で開かれる。会津地方の高校生の平和サークル「Peace Bud AIZU(PBA)」(五十嵐愛海代表)の企画で、医師として目の当たりにした戦争被害や戦後の混乱などの話を聴き、平和について考える。
 PBAは「平和のつぼみを会津から」を合言葉に、高校生の有志が3年前に結成。ベトナム帰還兵の講演会や沖縄戦の「ひめゆり学徒隊」のドキュメンタリー映画ひめゆり」の上映会を開くなど、活動を続けてきた。現メンバーは会津地域の4高校の3年生計6人。今年は、開戦から7年たったイラク戦争を題材に戦争と平和について考えようと2月から準備を進めてきた。
 講演するシャキル氏は76年、バグダッド生まれの医師。03年3月のイラク戦争直後にヨルダンからイラクに戻り、医療活動に従事した。脅迫を受けて祖国を離れたが、医療・人道支援NGOの活動にかかわり、大阪大学大学院で学びながら、イラクでの経済制裁や占領の実態を各地で報告している。
 講演は午前10時と午後1時からの2回。講演と質疑応答のほか、PBAメンバーが作った、命や平和をテーマにした詩の朗読や合唱なども予定している。
 メンバーの芳賀光さん(17)=会津高3年=は「遠く離れた地で起きた戦争だが、具体的に戦争の実態を知り、自分たちが平和のためにできることを探りたい。私たちの活動は微力だが、無力ではないはず。同世代の人たちに来てほしい」と話している。
 入場料は大人1000円、高校生以下300円。問い合わせは芳賀さん(電話080・6047・2167)。【太田穣】

4/9朝刊   4月9日11時42分配信 毎日新聞
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