イラク油田開発、6月入札での未決定案件は合意間近=石油相


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 [バグダッド 13日 ロイター] イラク石油相によると、6月の入札で決定しなかった油田開発案件は、石油大手が生産目標を変更することなく開発手数料の大幅引き下げを受け入れたことから、合意に向けた最終段階にある。

 仮にこれらの案件がまとまれば、イラクの産油量は、ロシアとサウジアラビアに続き世界第3位となる。現在の同国の産油量は世界11位。

 ロイターの試算によると、今回入札にかけられた油田の産油量は、最大日量450万バレル増加するほか、イラク国内の生産量は約3倍に拡大し日量700万バレルとなる。

 イタリアの石油大手ENI(ENI.MI: 株価, 企業情報, レポート)、米オキシデンタル(OXY.N: 株価, 企業情報, レポート)、および、韓国ガス公社(KOGAS)(036460.KS: 株価, 企業情報, レポート)は、イラクに契約調印を促すため、ズバイル油田の開発のための手数料を引き下げた。シャハリスタニ石油相は12日、ENIなどの企業連合は、1バレル当たりの手数料2ドルを受け入れ、協議は最終段階にあると語った。

 西クルナ油田も6月に入札が行われた油田のひとつで、開発の第1段階となるが、シャハリスタニ石油相によると、ロシアのルクオイル(LKOH.MM: 株価, 企業情報, レポート)とコノコフィリップス(COP.N: 株価, 企業情報, レポート)の企業連合がエクソンモービル(XOM.N: 株価, 企業情報, レポート)と権益獲得で競っている。

 ルクオイルとコノコフィリップスの企業連合は、生産目標を6月入札時と同じ日量150万バレルとしていいる。一方、エクソンモービルは生産目標を日量210万バレルとしている。これは6月時の水準(日量232万5000バレル)を若干下回る。

 石油相によると、西クルナ油田の権益獲得を目指しているこれらの企業は、1バレル当たり1.90ドルの開発手数料で合意した。6月の入札では、ルクオイルとコノコフィリップスの企業連合が1バレル当たり6.49ドル、エクソンモービルが同4ドルの開発手数料を提示していた。
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