反米勢力は慎重姿勢=人権問題への言及も不十分−オバマ氏演説

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 【ベイルート5日時事】イスラム世界との新たな関係構築を訴えたオバマ米大統領の4日のカイロ演説は、おおむね好感をもって受け止められたが、反米勢力はその評価に慎重な姿勢を崩していない。また、人権問題に十分に踏み込まなかったとして、不満の声も漏れている。
 7日投票のレバノン総選挙で勝利の可能性が指摘されている反米親シリア連合の軸であるイスラムシーア派武装組織ヒズボラの国会議員、ハッサン・ファドララ氏はロイター通信に、「イスラム世界は道徳的、政治的な説教を必要としていない。米国は、中東地域でのイスラエルによる攻撃への支持を全面的に停止するなど、政策の根本的転換が必要だ」と強調した。http://www.iraqidinar.jp

 エジプト最大野党勢力ムスリム同胞団の幹部モハメド・ハビブ氏は「広報的演説にすぎない。パレスチナ問題に対する不公平な見方はブッシュ(前大統領)と変わらない」と切り捨てた。
 パレスチナイスラム原理主義組織ハマスの報道官は「実際の政策によって演説を評価すべきだ」と言明。イラクイスラムシーア派強硬指導者ムクタダ・サドル師は「依然としてイスラムに敵対的な米国の政策をオバマは変えることはできない」と指摘した上で、イラクアフガニスタン撤退、イスラエル支持の撤回が実現すればオバマ大統領を信用できると述べた。 

コメント:反米勢力がある中でうかつな発言ができない演説をオバマ氏は上手く切り抜けていると私は思います。http://www.iraqidinar.jp