イラク首都で22年ぶりアラブ首脳会議、周辺でロケット弾攻撃も

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バグダッド 29日 ロイター] イラクの首都バグダッドで29日、この日始まったアラブ連盟首脳会議の会場周辺などでロケット弾3発が爆発する攻撃があった。同会議がイラクで開かれるのは22年ぶりで、バグダッドでは厳しい警戒が続いている。

ロケット弾のうち1発は、会場が置かれた厳重警戒地域の境界線で爆発。治安筋によると、発生場所はイラン大使館の近くで、建物の窓ガラスが割れるなどしたが、けが人は出なかった。他の2発は首都中心部と西部で爆発したという。

会議には国連の潘基文(バン・キムン)事務総長も出席し、反体制派への弾圧が続くシリア情勢をめぐり、アナン前事務総長の和平案受け入れを表明したアサド大統領に同案の履行を強く求めた。

アラブ連盟も、国連との合同特使であるアナン氏の和平案を支持しているが、イスラム教の宗派間分裂を招くリスクがあるシリア問題への対処法については各国の姿勢に大きな隔たりがある。

スンニ派が主導するサウジアラビアカタールはシリアの孤立化へ圧力を強める一方、アルジェリアシーア派主導のイラクはアサド政権崩壊による混乱を警戒し、慎重な対応を呼びかけている。ロイター 3月30日(金)9時40分配信