チョコ募金:イラクへ医療支援 缶にがんでこの世を去った少女の絵 /東京

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 ◇思い届け!!
 2月14日のバレンタインデーにちなみ、NGO「日本イラク医療支援ネットワーク」(JIM−NET、豊島区)がオリジナルの缶入りチョコレートを通じた「チョコ募金」を展開している。
 目のがんを患い昨年10月、15歳でこの世を去ったイラク南部バスラの少女、サブリーン・ハフェドさんが描いた絵を缶のデザインに使用。中身は北海道の「六花亭」のハート型のチョコ(10粒入り)=写真=で、4缶を1セット(計2000円、送料別)で受け付けている。経費を除いた金額がイラクの子どもたちのための医薬品に充てられる。
 サブリーンさんは11歳のときに右目の摘出手術を受けた。だが、その後、がんが再発。「何とか生きてほしいと願い、サブリーンの絵を使ったが、完成した缶を見ることなく旅立った」と事務局長の佐藤真紀さん(48)は惜しむ。
 サブリーンさんは亡くなる前に「私の絵を日本のみなさんに見てもらいたい。多くのイラクの子どもたちが助かることを願っている」と話していた。
 「イラクでは湾岸戦争イラク戦争で多くの劣化ウラン弾が使用された。がんや白血病に苦しむ子どもは後を絶たない」と佐藤さん。白血病の子どもの薬代は「1日約400円程度」という。
 チョコには、闘病生活を続ける子どもたちが「イラクを知ってほしい」と描いた絵のメッセージカードも添えている。申し込み、問い合わせはJIM−NET(03・6741・9665)へ。【明珍美紀】
〔都内版〕

2月2日朝刊
2月2日11時0分配信 毎日新聞

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