イラク駐留米軍、12月は戦闘で死者なしと 作戦開始後で初

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バグダッド(CNN) イラク駐留米軍は1日、2003年3月の軍事作戦開始以降、昨年12月が戦闘行為で米兵の死者が出なかった初めての月間となったと発表した。非戦闘では3人が死亡している。

駐留米軍のオディエルノ司令官はイラク国内で反政府武装勢力の暴力が減少していることを示す重要な証左と主張している。

一方、戦闘などに巻き込まれたイラク民間人の犠牲者も減少基調にあるとみられ、同国内務省によると昨年は2773人、負傷者は8900人。03年以降では最も少なかった。イラク軍兵士の死者は242人、負傷者は612人だった。

駐留米軍によると、イラク軍事作戦に踏み切って以降、戦闘での米兵の死者は累計で3477人、非戦闘では898人となっている。昨年の月間別の死者では、5月の17人が最高だった。7月以降は5人を下回る水準で推移していた。

イラクの米軍は、08年末に締結した駐留協定に従い、昨年6月までに都市部から部隊を撤退させている。10年8月末までにイラクでの戦闘任務を終了。イラク治安部隊の訓練などにあたる残存部隊も含めて、11年末までにイラクから完全撤退の予定となっている。

オバマ米大統領イラク駐留軍の削減を受け、テロとの戦いの主戦場と位置付けるアフガニスタン軍事作戦に一層の兵力を差し向ける考えで、昨年12月1日に発表した新戦略では3万人の追加派兵を打ち出している。ただ、アフガンでは米軍兵士の犠牲者が増えており、「ベトナム化」を懸念する米国民の早期撤収論も根強い。

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