<イラク>また連続爆破テロ 党派間抗争との見方も

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 【カイロ和田浩明】イラクの首都バグダッドの中枢部で15日、少なくとも3件の連続爆破テロが発生し、治安当局者によると少なくとも4人が死亡、10人以上が負傷した。バグダッドでは8日にも中枢部連続爆破テロで127人が死亡したばかり。相次ぐテロに、来年3月の連邦議会選挙に向けた党派間抗争が背景にあるとの見方も一部で浮上している。

 イラクバグダッド司令センターによると、午前7時半〜同45分ごろにかけ、イラン大使館、外務省、移住省近くの駐車場で車爆弾が爆発した。現場は連邦議会や各国大使館がある「グリーンゾーン」付近。内務省によると、グリーンゾーンの通用門付近でも爆弾を積んだ車2台が発見され、処理された。

 首都中枢部で起きたテロは8月以降、今回で4度目。ある世俗派政党幹部は一連の事件について「党派間の政争の反映。(連邦議会)選挙までテロは止まらない」との見方を毎日新聞に示した。

 政治評論家のハジム・ヌアイミ氏は米ニューヨーク・タイムズ紙に「別の党派に所属する治安責任者の間で協力が行われていない」と指摘、結果として大規模テロを許していると分析している。

 いずれも100人以上が死亡した8月、10月と今月8日の3件の中枢部テロでは、国際テロ組織アルカイダ系団体が犯行声明を出した。一方、マリキ首相は「シリアに潜む旧イラク政権党バース党関係者の関与」を指摘。容疑者が逮捕され供述がテレビ放映されるなどしているが、裁判は実施されず、「容疑者もひそかに釈放されている」(同紙)との情報も出ている。12月15日20時28分配信 毎日新聞

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