石油資源開発、イラクで初の油田権益獲得

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 イラク油田開発の第2次入札が12日にバグダッドで行われ、日本の石油開発大手、石油資源開発(JAPEX)とマレーシア国営石油会社ペトロナスが共同で、イラク南部のガラフ油田の権益を取得した。

 イラクは世界第3位の原油埋蔵量を持つが、日本企業が油田の権益を得るのは初めてだ。今回の入札とは別に、新日本石油などの3社もイラクナシリヤ油田の権益を獲得することが確実な情勢で、イラクでの「日の丸油田」開発に弾みが付きそうだ。

 ガラフ油田は可採埋蔵量が11億バレルとされる巨大油田で、JAPEXなどは、最大で日量23万バレルの生産を見込んでいる。

 権益比率はJAPEX40%、ペトロナス60%で、生産1バレルあたり1・49ドルの報酬を両社が得る。JAPEXの事実上の取り分は、日本国内の需要の1・5%前後に相当する日量約7万バレルとなる見込みで、日本の油田開発の中でも「5本の指に入る」(関係者)大規模なものになる。開発期間は20年と長期になりそうだ。

(2009年12月12日21時29分 読売新聞)

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