イラク南部 「日の丸油田」獲得めざす 石油資源開発、共同入札へ

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 資源開発大手の石油資源開発が、マレーシア石油大手のペトロナスなどと連合を組んで、イラク政府がバグダッドで行う油田開発の国際入札に参加することが4日分かった。対象はイラク南部のガラフ油田。推定埋蔵量10億バレルで生産能力は日量10万〜14万バレルとみられる。落札できれば、日本企業が権益を持つ「日の丸油田」となる。

 イラクは石油の推定埋蔵量が1150億バレルでサウジアラビア、イランに次ぐ世界第3位の規模を持つ。ただ生産量では13位にとどまっており、戦後復興のために油田開発を順次、外国資本に開放。11、12日にガラフ油田のほか、マジヌーン、西クルナ、東バグダッドなど計10件(14カ所)の油田開発で第2次となる国際入札を実施する。

 石油資源開発ペトロナスは、中国の大手石油会社、中国石油天然ガス集団(CNPC)との3社連合で1次入札に参加したが、イラク側と金額面の折り合いがつかず、落札できなかった。ただガラフ油田では、石油資源開発が2005年から4年間、イラク石油省と共同で調査を行うなど関係を強化しており、入札に好影響を与える可能性がある。

 石油資源開発はまた、今回の2次入札では対象外となったバグダッド近郊の東バグダッド油田南側鉱区でもイラク政府と共同で調査を進めている。同鉱区の開発は指名入札になるとみられており、石油資源開発はこれまでの人材育成や技術協力をてこに、2年間のEPC(設計、調達および建設)契約による事実上の権益を取得したい考えだ。

 一方、新日本石油などの日本連合がナシリヤ油田開発の指名競争入札イラク側と最終調整しており、日の丸油田開発をめぐる動きが活発化している。12月5日7時56分配信 産経新聞

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