英国でイラク戦争追悼式典 次はアフガン増派か

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 約6年のイラク駐留で178人の軍人と民間人1人の犠牲者を出した英国で9日、戦没者の追悼式典がロンドンのセントポール寺院で、エリザベス女王やブラウン首相が出席して開かれた。礼拝で英国国教会の最高指導者、ウィリアムズ・カンタベリー大主教は「政策立案者や解説者には、正義に伴う代償、対価を真剣に評価することなく論ずる者もいた」と述べ、十分な議論を経ずにイラク参戦への突き進んだ英国指導層を批判的に論じた。

 イラク戦争の反対論者としても知られるウィリアムズ大主教は礼拝で、「この入り組んだ世界の中で、ある事象が絶対的な正義、あるいは悪であると断言できると信じるのは、思慮の足りない者の行いだ」と安易にイラク戦争の是非を判断することは困難との認識を示した。

 その上でウィリアムズ大主教は、「歴史家と道徳主義者が時間の経過とともに紛争の正当性を判断するだろう」と述べ、万事に置いて拙速な結論を導き出そうとしがちな国民に冷静さを求めた。

 英軍は今年5月にイラクからの撤退を完了。ブラウン首相は6月、イラク戦を通じた政策決定の妥当性を調査する委員会の設置を発表した。ブレア前政権の決断によるイラク戦争への参戦は英国世論を二分し、多くの反戦集会が開かれた。

 その英国では今、アフガニスタンへの軍部隊増派が論じられている。
コメント:戦争の傷痕はアメリカだけではないという事を忘れてはいけませんね…世界の平和を祈ります。
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