AOCホールディングス子会社 イラク原油施設の復旧受注


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 アラビア石油などを傘下に持つAOCホールディングスは27日、子会社の日本オイルエンジニアリング、八千代エンジニヤリングが共同で、イラク原油輸出施設の復旧プロジェクトの基本設計などを受注したと発表した。受注額は数十億円規模とみられ、同国の国営南部石油会社と契約を結んだ。

 受注したのは、イラク南部の陸上原油貯蔵・出荷ターミナルから、バスラ沖合約50キロメートルに位置する2カ所の海上出荷ターミナルを結ぶ海底パイプライン(全長75キロメートル)敷設プロジェクトの基本設計と工事契約者の選定支援、工事の監理など。JICA(国際協力機構)を通じた円借款プロジェクトになる。

 アラビア石油は、日本のイラク戦後復興協力の一環として、イラク石油省と2005年6月に石油産業復興支援に関する覚書を締結。08年1月までの3年間にわたり、南部石油会社のマスタープラン作りや原油出荷施設の設備増強計画の策定、イラク人技術者の技術研修を実施しており、これらの実績が評価された。

 アラビア石油は、イラク石油省とイラクの南部に位置する未開発油田のツーバ油田(期待生産量日量30万バレル)の開発計画の策定でも覚書を結んでいる。ツーバ油田はイラク政府が6月に実施した第1次入札などには入っていないが、AOCは、今回の受注を機にイラクでの油田権益確保に乗り出したい考えだ。

コメント:画像はAOCのグループ体制図です※AOCホームページ参照
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