米独首脳、デモ弾圧を激しく非難!


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 【ワシントン=山本秀也オバマ米大統領は26日、メルケル・ドイツ首相と会談後の共同記者会見で、イラク大統領選をめぐる抗議デモへの弾圧を「もってのほかだ」と激しく非難した。さらに、両首脳がイランの現状を「受容し難い」とする認識で一致したことを明らかにし、「言論の自由」など普遍的な権利の容認をイランのアフマディネジャド政権に求めてゆく考えを表明した。

 両首脳はまた、イランに核開発の放棄を求める努力を継続する必要性をそれぞれ指摘。デモ弾圧に対する「非難」と同時に、イランの孤立化は問題解決に得策でないとして、対話の扉を閉ざす考えのないことを強調した。

 一方、オバマ大統領は、イラン国内で抗議デモが広がって以降、イラン政府と米国の連絡が途絶えていることを認め、「当面のイラン情勢が、直接対話に与える影響は予測し難い」と語った。

 アフマディネジャド大統領は、オバマ大統領の発言を「内政干渉だ」と非難し、陳謝を要求している。これについて、オバマ大統領は、陳謝に応じる考えのないことを示す一方、テヘランから伝えられる強硬な政治声明を米側が大きく問題視する考えはないと述べた。

 このほか、オバマ大統領は、都市部からの米軍戦闘部隊の撤退期限が今月末に迫ったイラク情勢に言及し、このところ急増している爆弾テロに憂慮を示しつつも、「全般的な傾向をみれば、イラクの治安情勢は明らかに改善している」と述べ、イラク駐留米軍の撤退を既定の方針に沿って実施することに自信を示した。

 米独首脳は、新たな対テロ戦の主戦場であるアフガニスタンと近隣のパキスタンについても、テロ抑止に向けた協力を確認した。また、「テロ容疑者」とされてきたキューバグアンタナモ米海軍基地内の施設収容者の移送問題も、最後の詰めを急ぐとした。

コメント:画像は米ホワイトハウスで記者会見するオバマ大統領(奥)とドイツのメルケル首相(ロイター)です。
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