イランがイラク南部の油田に侵入、占拠 「武装勢力」と

12月19日13時51分配信 CNN.co.jp
バグダッド(CNN) イラク政府は18日、同国南部マイサン州アマラ東方のイラン国境沿いにあるファッカ油田に同日夜、イランの「武装グループ」が侵入し占拠したと非難、早期の撤収を要求した。

イランは占拠の事実を否定しているが、油田施設に同国国旗を掲げたとの情報もある。

同油田は、イラクとイランがこれまで領有権を互いに主張してきた地域にある。両国は1980年代、8年にわたり交戦した過去がある。

イラクのマリキ首相は侵入事件を受け、安全保障会議を緊急招集した。また、バグダッド駐在のイラン大使を呼び、イラン外務省あての抗議文書を手渡し、対応を求めた。両国間の国境紛争についてはあくまで外交手段を通じての解決を求め、軍事行動の行使を控えるよう促した。

両国の間で軍事衝突が起きたとの情報はない。

イラク政府の報道官は声明を出し、イランの行動はイラクの主権侵害行為であると非難した。イラクは当初、侵入したのは「治安部隊」としたが、その後、「武装勢力」に修正した。

原油の大幅増産を目指すイラクは最近、油田開発の加速を図るため外国資本の入札を大規模に進めている。
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