今年の世界の新油田は200か所以上、価格下落で将来深刻な石油不足も―米紙


http://www.iraqidinar.jp/

2009年9月25日、米紙ニューヨークタイムズによると、今年上半期に全世界で発見された油田は200か所以上にのぼり、その埋蔵量は約100億バレルと推測されている。しかし経済不況が続き原油価格が低い水準を維持すれば、探査コストの上昇などにより石油産業の継続的発展が困難になることが危惧されるという。石油価格の暴落が再び起これば、将来数年間は石油の供給不足に直面する可能性も高い。中国網が伝えた。

近年、石油開発業者が石油価格高騰によって得た巨額の資金を新油田探査に回していたが、それが実を結び、新油田の石油埋蔵量は2000年以降で過去最高を記録。200か所以上の新油田は5大陸の数十か国に分布しており、イラククルド地区や豪州、イスラエル、イラン、ブラジル、ノルウェー、ガーナ、ロシアなども含まれる。開発にはエクソン・モービルのような巨大資本だけでなく無名の小企業も名を連ねている。
世界経済が回復しなければ相場はさらに下落するとの見方が有力だ。近年、深海などでの油田開発の技術コストが高騰し続けているため、石油価格が1バレル60ドルを切れば企業は新油田の開発を断念せざるを得ないという試算もある。そうなると、早ければ数年後には世界中で石油不足に直面する可能性があると多くの専門家らが危惧している。(翻訳・編集/本郷)

http://www.iraq-d.com/