イラク撤退日程に変更なし ヒル大使が議会で証言


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ワシントン(CNN) 米国のヒルイラク大使は10日、米下院外交委員会での証言で、イラクに駐留する戦闘部隊を来年8月までに撤退させ、11年末までには全面撤退を完了するとの計画は「必ず達成できる」との見通しを示し、日程を変更する必要はないと述べた。
ヒル大使が議会で証言したのは、今年4月の就任以来初めて。
大使はイラク情勢について、来年1月に予定される選挙を前にイランとイスラムスンニ派アラブ諸国が競って干渉を図る事態や、アラブ人主導のイラク軍とクルド人勢力の対立などが懸念されると指摘。一方で、石油資源の豊富なイラクは「自立するだけの経済力を持つことができる」との見通しを示し、「イラクが数十年ぶりに、地域の安定と成長のけん引役となれるチャンスだ」と述べた。
また、イラク国民は国際テロ組織アルカイダをはじめとする武装勢力の挑発に乗ることなく、テロ攻撃にも毅然(きぜん)とした対応を示していると強調。イラクが新たな暴力の連鎖に陥り、宗派間抗争が再燃するのではないかとの懸念を打ち消した。

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