イラク最大の油田開発、英BPと中国石油天然ガス集団が落札


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 [バグダッド 30日 ロイター] イラク政府が30日実施した1972年以来初めてとなる国内有力油田とガス田の開発の外国企業に対する国際入札で、南部のルメイラ油田の開発を、英BPと中国国営の中国石油天然ガス集団(CNPC)[CNPET.UL]が率いる企業連合が落札した。
 ルメイラ油田の推定埋蔵量は170億バレルで、世界第3位の原油埋蔵量を持つイラクで最大規模。
 今回は8カ所の油田とガス田の開発が入札にかけられたが、残りの7箇所は落札されなかった。
 イラク石油省のスポークスマン、アシム・ジハド氏は、入札結果に不満はないとし「世界的に有名な企業が応札したことは良い兆候で、こうした企業がイラクの石油部門に投資意欲を持っていることを反映している」と述べた。
 ただ落札件数が1件にとどまったことについて、原油産業のアナリスト、ルバ・フサリ氏は「イラクの石油省と国際石油会社の間に大きな溝が存在することが明らかになった」と述べた。
 残りの7箇所の油田とガス田の入札について、イラク石油省は落札を希望する企業に対し30日中に条件を修正して再提出するよう要請。7件の修正が提出されたが、イラク政府は内容を公開していない。今後、閣僚会議で内容が検討され、最終的に落札させるかどうか決定する。
 今回の入札で落札企業が決まらなかったのは、大規模な埋蔵量があるキルクーク油田、およびこれよりは規模が小さいバイ・ハッサン油田、マイサン油田、ズバイル油田。中国、イタリア、英国、米国の企業による企業連合がイラク政府が提示した条件を受け入れず、落札されなかった。
 また、マンスーリヤ・ガス田、アッカス・ガス田には入札はなかった。
 イラク政府は産油量を現在の日量240万バレルから増加させる必要に迫られている。イラクの推定原油埋蔵量は1150億バレルとされるが、探査されていない砂漠地帯には未知の油田がある可能性がり、推定埋蔵量はこれよりも多い可能性がある。
 イラクは今年中に、今回入札にかけられた油田・ガス田よりも開発が進んでいない油田とガス田の入札を実施する予定。

コメント:未知の油田…夢がある話ですね☆
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